例えば、メインとなるウェブサイトのサブ用コンテンツとして、別ドメインで取得してブログを運用することが一般的です。
これは、メインのウェブサイトの為のSEO対策を担っているケースが多いでしょう。
逆に、ブログサイト単体を売り出すサイトについては賛否両論があり、思うようなウェブ対策が出来ないことが現状です。
『ブログでも良い順位が出るの?』
『ブログはSEOに不向き?不利?』
『どこが集客上でダメなの?』
様々な疑問も多いことでしょう。
もちろん、それなりの権威性のあるブログサイトを作ることが出来れば、通常通りのSEO対策で十分です。
しかし、一般的なブログの使用の方法では思うようにいかないことばかりです。
それを順に説明していきます。
@ ブログはトップページを作れない。
ブログというものは、記事ページを個別に量産したものを、いつくかのくくりにまとめて表示しているに過ぎません。
つまり、全てのページが各記事ページで作り上げられているのです。
SEO的には、index.htmlというページに独自の内容を持たせることができないのです。
トップページに表示されている内容も、特定の個別ページがたまたま表示されているに過ぎず、正規化が出来なければトップページは空です。
各記事のインデックスの仕方や方法、手順にもよりますが、最終的にコンテンツの著作権は個別記事ページになります。
こういった理由から、トップページが作れず、順位上げの為のトップレベルドメインの強化には残念ながら向いておりません。
※ bloggerなどはカスタマイズ可能です。
A カテゴリーやウィジェットの意味のなさ。
ウェブサイトの上位化を目指すには、『如何に内部リンクを上手く組めるか』ということにかかっています。
つまり、いたずらに新着記事ページのリンクを増やすような仕様では満遍なく内部リンクの力は行き渡りません。
単純にサイドメニューに全ての記事ページへのリンクを設置した方が無難です。
ブログは見栄えやそれっぽさがあるだけで、閲覧ユーザのコントロールさえ出来てしまえば、ウィジェットは設置しない方が無難です。
B SEO上の機能の不足
.htacssesやrobot.txtなど、ウェブサイト上でとても必要な機能がない場合が多いです。
記事を多く書くということを念頭に置くと、内容の文言の編集やリダイレクトは欲しくなります。
これが存在しないということは、『コンテンツ移管ができない使い捨て一発書き記事』となってしまいます。
これを聞いただけでブログのダメさがわかるはずです。
SEOではあり得ない仕様になっています。
C 同内容ページのコピーコンテンツ
記事ページは3つセットで1ページなどになっています。
これは様々な箇所で出現します。
月間ページ
カテゴリーページ
総記事ページ
などなど
つまり、1つの記事ページが幾つものページに使い回されている訳です。
これでは、インデックスが増えてクロールが行われる利点はあっても重複コンテンツ対策にはなりません。
また、『いつどこで特定の記事がインデックスされたのか』についても判断が難しいです。
やはり、記事コンテンツのコントロールには不利、不向きと言わざるを得ません。
D ページ更新によるコンテンツ内容の過度の変動。
記事を書けば書くほど記事がずれ込むことになり、全てのページの内容が常に変化してしまいます。
これでは、更新される利点があったとしても、ページやサイト自体のコンテンツ評価に関しては定めることができません。
また、やはりコンテンツ内容の著作権の遷移が上手くいかず、どのページにオリジナリティーがあるのかに疑問が生まれます。
このような状況から判断しても、最終的には個別ページをインデックスさせなければ不備が出ることが容易に予想されます。
Eカテゴリー使用の難しさ
ブログは、一般的なウェブサイトよりも記事内容の小規模なカテゴリー別ページが多く量産されます。
これにより、カテゴリーごとにサイトのテーマが分散しがちです。
カテゴリーはあくまでも関連性のある記事を別けるという使用方法に徹底しなければなりません。
そうでなければ、ドメインのトップページに力を渡すことができません。
また、構造化データなどの構成上、カテゴリーページを含む量産ページの認識設定が曖昧である場合も多いです。
Fカテゴリーページのクロール
カテゴリー別けはSEOでは不利、不向きです。
その理由はsite:コマンドなどで見れば一目瞭然です。
通常、検索に該当するページはフルパスでURLが表示されるものです。
しかし、カテゴリーに登録してある個別記事ページは、URLがカテゴリー表記部分で省略されてしまいます。
これでは、Googleの認識上で重複扱いをされている場合が多いです。
その他多くのブログサービスでも、カテゴリーを使用すると、同じようにGoogle認識上のカテゴリー扱いを受けます。
また、ブログによってはカテゴリーページをクロールさせない仕様にしているに場合が多いです。
これではSEO的には何の意味もありません。
管理者と閲覧ユーザの利便性の為にしか意味をなさないのです。
H内部リンクの不備
ブログは、カレンダーやカテゴリーや月別ページによって、個別記事ページへの動線が多く作れます。
これは、ほとんどの場合で誤りです。
通常、カレンダーやカテゴリーでは、古い記事ページまでの遷移回数は数ページを要します。
遷移回数が多いほど内部リンクツリー構造のバランスが悪いと考えてよいでしょう。
また、月別ページ等も各項目ごとに内容が膨れ上がる可能性があります。
特定の記事までに、何回のクリックで行けるかが重要です。
理想は3クリック以内であり、全ての個別ページをその回数で見に行くことが出来なければ、内部リンク的にはドメインは強くなりません。
すなわち、ウィジェットなどを使用したブログの魅せ方としての意味はあったとしても、SEO上の使用感としてはマイナス要素になります。
理想は、全てのページから全てのページに行けるように、トップページのクローバルリンクに各記事ページのリンクを共通リンクとして設置して、内部リンクを強化することです。
I不要発リンクが多い場合がある。
無料ブログの場合は広告が多く挿入されます。
これは、見栄えを悪くするとともに外部サイトへのリンクを設置することになります。
つまり、発リンクが多くなることで想像以上の順位低下を生むことになります。
発リンクは、SEO上の不利益になるだけです。
すべてのページに広告が入り、ページ下部のフッターにもブログサービス自体へのリンクがつく場合があります。
すべてのページということは、ページの総数分の発リンク量になってしまいます。
普通に考えるとあまり嬉しいことではありません。