(Accelerated Mobile Pages )アクセラレーテッド・モバイル・ページの意味となります。
スマホ等でWeb表示を高速化する目的で導入された新しい企画とでも覚えてしまえば簡単でしょう。
私がAMPの情報を知った当時は、『これって意味があるの?』と思っていました。
何故か?
『こういう機能がsafariにあるじゃないか?』と思ったからです。
safariにはツールバーの左上に『≡』このようなマークがあり、押すと文字だけの情報を見ることができます。
発表当初は文字記事だけをデモとして公開している大規模サイトばかりだったので、あまり利点を感じられませんでした。
しかし、日々サポート機能も追加されるような雰囲気も出てくるとともに、痒いところに手が届く仕様になっていった印象です。
画像もアナリティクスも対応してきたので本格的に『使える かも?』と言った印象を抱いたことを覚えています。
さて、では結論として『使えるのか?』『使えないのか?』というところが気になります。
結論からいうとAMPは考え方を少し変えると非常に有効的であることが分かります。
まず、AMPは独自の記述方法が用いられています。
具体的には、
『独自タグが存在している』
『CSSが使えない』
上記の2点に尽きるでしょう。
昨今のウェブサイト制作に携わる人からすると、『CSSが使えないってどういうことですか!?』と嘆きたくなるような状況でしょう。
CSSを使える人が圧倒的に多い中、CSSを当たり前に使う現代にあまり優しくない仕様であることは間違いないでしょう。
何故なのか?
CSSを当たり前のように使う人からすると『どこにCSSを入れたら良いの!?』となってしまうからです。
実はこれは逆で、CSSに慣れていない人からすると『何だ、簡単だな。』と思う状況になっているのです。
CSSを使わなくともウェブサイトを表現できた時代のクリエイターからすると、今回のAMPのhtmlの作り方は、
昔のサイトの作り方と同じであり、記述をhtml5に変えればいいだけという簡単な状況です。
つまり、ソース直書きでCSSを表現していた人からすると、『結局昔のやり方で良いのか』と思わされることになります。
ベースはhtml5を使い、CSSはインライン化すれば良いだけなのです。
昨今のSEO技術からすると、真逆かもしれません。
しかし、非常に理に適っている部分もあります。
『ページ読み込み速度の最適化』を意識すると、このAMPの良さが100倍分かります。
実際にAMP仕様のページを作ってみた場合、多くの人がこう思うでしょう。
『今後AMPがどういう仕様で表示されるかが分からないが、Googleが目指しているものはコレなのか』と。
つまり、現在多くの人達が作り上げているスマートフォン用サイトはAMPを目指せば良かった、ということなのです。
また、逆に『スマートフォンも普及して回線速度も爆発的に向上している、まさに今の時代に必要なのかどうか…。5年前に必要だったのではないか?』と思うはずです。
Googleが早くサイトページを表示する手助けをしてくれてはいるものの、
『そもそもスマートフォン用サイトをhtml5で表現し、CSSをインライン化さてたり様々な要因を最適化させた、読み込みスピードをゴリゴリにまで最速に追求したサイトの作りさえ出来ていれば大した違いは生まれない』
『逆に今、それを既存サイトにやらせたいのだろう』
と気づくはずです。
そうなると、デモなどで公開されているニュースページなど以外では、『AMPで作成されたページがどのように検索結果などに関係してくるかが、最も重要になってくる』と考えてしまうしヤキモキするでしょう。
2016/02/24日を待って考えてみることも良いかもしれません。