多くのSEO関係のブログや情報サイトを見ると、
順位の大変動については語られていない場合があります。
この理由は簡単です。
SEOを生業にしている会社などは、検索エンジン対策の適正化をすることが仕事であり、
ブラックハット路線の対策などには気付きにくい傾向にある為だ。
ウェブマスターツールなどで通知されるGoogleの変化も、
見かける機会が少なくなることは想像に容易い。
昨今のSEO事情を考えると、
オールドドメインでペナルティサイトを継続運用している会社企業が多くないことも理由だろう。
SEOクオリティーの正当対応が世の中のほとんどになってきたことにより、
さらに気付く機会も少ない訳だ。
今現在、ペンギンアップデートなどの継続的な影響が囁かれています。
もちろん、Googleも細かい対応は繰り返しているでしょう。
ベニスアップデートが同時に関わっている為か、
以前よりも順位変動の機会は継続して多くなるように感じられます。
ですが、それはそれで体感値での感想でしかないでしょう。
ともかく、アルゴリズムのロジックに継続対応が必要であることに間違いはありません。
さて、Googleのウェブマスターツールを見る利点の一つに、
サーチクオリティチームの動きを見て取ることができます。
当然、見ている人はしっかり見ているでしょう。
先週初め(10日前ほど)、少し違った警告を確認することができました。
スマホウェブページの適正化に関する該当項目の類のものでした。
『スマホ対応表記』アップデートが記憶に新しいですが、これらの延長であると言えるでしょう。
今までのスマホ対応に関しては、
Googleのツールでの確認を推奨するアナウンスが発せられていました。
ただそれだけでした。
しかし、今回のウェブマスターツール上での通知は、
あたかも問題があるかのような通知になっているものでした。
特に顕著であった点は、スマホ適正化ツールの計測得点が、
2014年の年末のものに比べて変化していたことです。
単純に点数化されたものが、スマホ検索に反映はされないと考えられますが、
問題は適正化されていないサイトに対してのもののようです。
スマホ閲覧に適正化されていなくても、表示されるのであれば、
スマホページであることと同義であるかのような表現でした。
つまり、スマホで表示できるものはスマホ対応しているという理屈が成り立ちます。
この理屈では、PCページが判定の対象となります。
すると、当然ながら非常に多くの減点の対象を生み出すことになります。
これらの変化により、
スマホ適正化されていない多くのサイトはサイト評価を落としたと考えられます。
それまでSEOに加味されていなかった、大きな評価対象が加わったことによる、
検索順位の大変動であったと考えてよいでしょう。
今回のことにより、PCやタブレットなどのデバイス毎の、
適正表示を評価に加えるアルゴリズムが生まれつつあると考えて良いのではないでしょうか?