昨年末、ベニスアップデートが発表されました。
地域検索に特化したアップデートですが、これらが大きな波紋を呼んでいます。
ピジョンアップデートと何が違うのか?
ピジョンアップデートは参考までに覚えておく程度のものでした。
つまり、そこまではまだアップデートの影響力は検索ユーザの動きに依存していました。
しかし、ベニスアップデートは根本的に意味が違います。
ベニスアップデートは検索ワードに依存することなく、検索をしたその現在地に依存した結果を反映させるのです。
つまり、これによりウェブブラウザによるプライベート検索の純粋な既存SEO順位確認は失われてしまいました。
早い話が、プライベート検索は検索履歴を反映させない程度の検索方法でしか活用出来なくなってしまったのです。
では、以前と今との違いを簡単に説明しましょう。
以前は、純粋なSEO順位が全ての地域に反映されていました。
地域名を含む複合キーワードの場合は、ピジョンアップデートの効果でより詳しい結果を反映していたに過ぎません。
しかし今後、PCの場合はネット回線の場所を中心とした結果になります。スマートフォンの場合は、基本的には回線基地局の位置情報が適用されます。
検索対象の端末によっては、近くの電波を受ける基地局になるので現在地との差異はありませんが、
設定している電波元に依存してしまえば、遥かに遠くの位置情報になります。
携帯電話スマートフォンなどは、キャリアによって設定は様々でしょう。
例えばauの場合、現在地が『渋谷』であっても基地局情報は横浜と川崎になります。
これは、auスマートフォンでプライベート検索をすると判断できます。
※プライベート検索でもGoogleでの位置情報は不明という条件。
例として、上記の条件の状態で、東京都内23区を中心とするサービス等の検索をすると、
これらの条件の場合に検索反映される結果は、『横浜』『川崎』『恵比寿』『広尾』『渋谷』近辺の集中した結果になります。
渋谷にいながらにして、横浜から検索したような状況になるのです。
※基地局が横浜ということ。
通常検索でも位置情報を設定しないと、同様でしょう。
もちろん、端末の電波にもよりますが、電波範囲の端のようなエリアでは、同様の結果になります。
今回のケースでは、位置情報無し状態での検索が完全におかしなことになっています。使えたものではありません。
逆に、集中した結果を見せることができるならば得られる流入は多く、他のエリアへの流れは減る訳です…。
『特定の会社の電波を使っているユーザはカモ』なんてことにもなるかもしれません。
今後、欲しい情報を正確に得られないかもしれないという状況は好ましくありませんよね。
今回私が1番問題だと感じた点は、スマートフォンのことではありません。
スマートフォンからのPCテザリングです。
スマートフォンは位置情報の有無をブラウザ上で気軽に設定できます。PCは違います。
テザリング状態のPCでGoogleウェブ検索をしようとすると、『位置情報を決められない』という状況に陥り、
PCでのプライベート検索は完全に基地局依存の固定情報になるのです。
※23区最西端でも横浜判定
これでは、スマホをロケーションフェイクするしかありませんね。(試していません。どうなるかはわかりません。すいません)
しかし、これが正しく反映されるとするならば、スマートフォン位置情報を手軽に偽造してPC検索をすることが、
PCベースでの正確な順位取得を可能にすることができるのではないでしょうか。
PCレベルで気軽に出来れば良いのですが、私にはサッパリ分かりません。笑
以上、やや妄想でした。
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