今までのSEOの基準では、GRCのようなツールを使ったり様々なサイトのサービスにより、順位を計測できました。
ウェブブラウザでも同様で、プライベート検索をすることで、日本全国の共通検索結果を得ることができていました。
しかし、昨今2015年1月中旬より大きな違いが生まれました。
調べる端末の所在地により、周辺地域の情報を検索結果に反映するようになったのです。
厳密には、IPアドレスによる影響があります。これは、PCやスマホで検索してもそれぞれ異なるのです。
プライベートモードであっても差異が生まれつつあります。
PCの場合は簡単です。回線を引いている所在地が認識されています。スマホの場合は、基地局の場所に依存してしまいます。
つまり、ベニスアップデートの関係で全国レベルの平等なSEOの検索結果を得ることが非常に困難になってしまったのです。
つい半月前まではブラウザ設定や所在地の影響力はそれほど大きい違いは生まれませんでした。
例えば、SEO会社とクライアントとの相互の順位確認もそれほど差異はなかったのです。
それが、検索所在地によって大幅に変わってしまいました。
ウェブサイトがSEO要素として含む地域情報が重要となり、地域が離れていると『プライベートモード』や『地域情報を除く検索』でも正しい情報が得られなくなったのです。
ベニスアップデートの本領が発揮された瞬間でした。
つまり、SEO会社やクライアントの地域はまだしも、全国各地の閲覧者次第では、
ウェブサイトが検索結果の上位に表示されているのか否かも分からなくなったのです。
正直、閲覧者のIPやブラウザ設定まではコントロールはできません。
今までよりも、ウェブサイトの集客などの戦略の対応が難しく曖昧になってしまったのです。
特定の地域情報を含むウェブサイトは、その地域には強くても、該当地域外ではゴミのような順位しか付かなくなりました。
地域情報を含まない店舗を持たない通販サイトなどは、地域情報を含むウェブサイトにコテンパンに負ける結果になっています。
ベニスアップデートの恐ろしさを垣間見る結果になりました。
今後、ウェブサイトの設定や扱いが変わることは間違いありません。
『どこの国』
『都道府県』
『地域の呼び名』
『市町村』
これらの情報を的確に含む必要が出てきそうです。
特に大切なことは、全国に対してのサイトである場合、全ての都道府県の要素を持たせなければならなくなるでしょう。
ベニスアップデートの対応で忙しくなることは間違いありません。
タグ:ベニスアップデート